第101回全国高校野球選手権で夏初の4強に進出した履正社(大阪)が19日、同校のグラウンドで、守備練習やフリーバッティングなど約1時間半の軽めの調整を行った。

悲願の初優勝まであと2つ。20日の準決勝の相手は、準々決勝で自己最速151キロを記録した中森俊介(2年)がいる明石商。岡田龍生監督(58)は「中森君は素晴らしいピッチャー。選手には打席を楽しんでほしい」。履正社は春のセンバツ1回戦で、星稜(石川)と対戦し、今大会NO・1投手の奥川恭伸(3年)の前に3安打無得点で敗退した。「奥川君より上のピッチャーはいないと思う。トップのピッチャーと対戦した経験をしたのがよかった。中森君が出てきても、その経験を生かしてほしい」と期待を込めた。主砲の井上広大外野手(3年)は「(中森の)球は速いと思うがスキは出る。スキにつけ込めるようにしたい」と自信を見せた。

岡田監督は、同じ大阪で春夏通算8回の優勝を誇る大阪桐蔭を引き合いに出し、「甲子園は桐蔭じゃないと勝てないと言われないようにがんばりたい」と悲願の日本一に向け明石商戦に挑む。【南谷竜則】