常総学院(茨城)の2枚看板・秋本璃空投手(2年)と大川慈英投手(2年)が、今年初めての練習試合でリレー登板し、ともに3イニングを無失点に抑え勝利に導いた。島田直也監督は「最初としてはよかった。この冬、やってきたことはできているかな、と思います」と笑顔を見せた。

先発の秋本はこの冬、磨いてきた直球を約8割。自信を持って投げ込んだ。先頭打者に安打を許すも後続を3人に抑え、その後も無安打4三振に抑えた。

得意のチェンジアップも進化を見せた。3回には先頭打者に対し「コースよりも高さで勝負したかった」と、チェンジアップを投じショートバウンドで空振り三振に。ベンチに戻ると島田監督に「あれでいいからな」と声をかけられ、大きくうなずいた。

秋本からバトンを引き継いだ大川は、しなやかな腕の振りからキレのいい球を投げ込み無安打4三振。「今日は指にかかったボールを、腕をしっかり振って投げられた。冬取り組んできた下半身主導のフォームもいい感じ」と手応えをつかんだ。

順調な仕上がりを見せた2人。秋本は「大川とは1年からライバル。でも勝利のためには、力を合わせて勝っていきたい」と、2人で勝利に導く覚悟を見せた。

島田監督が就任後、初めての甲子園。初戦まで約3週間と迫った。指揮官は「うちは秋本、大川の2人で1試合という気持ちでいる。これから徐々に実戦を重ねて23日を迎えられたらと思います」と期待を込めた。常総学院が、自慢の2枚看板とともに聖地に乗り込む。