第103回全国高校野球選手権東西東京大会(7月4日開幕)の組み合わせ抽選会が19日、都内で行われた。

【展望】

今春関東大会準優勝の関東第一と、都大会4強の二松学舎大付が2強を形成する。ともにエースが安定しており、攻撃力も高い。

関東第一は最速145キロ右腕の市川祐投手(3年)が柱。一時期は投球フォームを固めるのに苦労していたが、関東大会の後は安定感を増している。打線は、市川とともに2年前の甲子園8強を知る初谷健心内野手(3年)がおり、足の速い選手も多い。第1シードのため、4強まではシード校と当たらない。

二松学舎大付は屈指の左腕である秋山正雲投手(3年)を擁する。左打者の内角にも労せず投げられる。打線は1番から9番まで、どこからでもつなげられる。第2シードのため、関東第一同様、4強までシード校と当たらない。

第3シード大森学園のヤマは、東亜学園、明大中野、帝京といったノーシードの実力校が集まり、激戦が予想される。帝京は、昨夏の独自大会で東東京優勝。ところが、昨秋は2回戦で小山台にコールド負け。今春は1回戦で日本学園に敗退と、不本意な結果が続く。敗因となった守備を立て直し、4月に入学した1年生も加え、巻き返しを図る。

第4シードの小山台と日大豊山が争うヤマも予断を許さない。小山台は都立ながら部員100人超と層が厚い。サイド右腕の木暮俊哉投手(3年)を中心に枚数がそろう。4番に座る森村輝捕手(3年)は1発長打があり、攻守の要だ。日大豊山も主戦の最速143キロ左腕、玉井皓一朗投手(3年)を擁し、攻守に層が厚い。ただ、このヤマには、特に日大豊山側にノーシードの実力校が集まった。修徳の床枝魁斗投手(3年)は最速145キロ右腕で、プロも注目。初戦は都立の実力校、雪谷で、好カードとなった。城東には、好左腕の林平太郎投手(3年)がおり、あなどれない。