春季大会を制した駿台甲府が粘る吉田を終盤に突き放してコールド勝ちを収めた。

初回に1点を先制された。茅野泰喜内野手(3年)が犠打を処理した際に送球エラー。ピンチを広げ、1死満塁から吉田の荒井虎雅捕手(3年)に犠飛を許した。

しかし、地力にまさる駿台甲府は3回に1-1の同点に追いついた。迎えた5回2死一、二塁。エラーをしていた4番茅野が左翼越えに2点適時三塁打を放ち勝ち越しに成功した。「打ったのはスライダーです。基本真っすぐを待っていたのですが、思い切りいきました。チームの勝利に貢献できてよかったです」。

吉田も粘り強く戦い、7回には羽田圭太郎内野手(3年)の犠飛で2点差に追い上げたが、最後は8回に4点を奪われ突き放された。

試合後の駿台甲府・但田邦之監督(29)は冷静な口調で試合を振り返り「夏の試合をひとつ経験することができました。次の試合はミスを少なく、平常心で臨みたい」と次戦を見据えた。

駿台甲府はバントをしないことで有名。この試合でも1点を追う1回から3回まで、いずれも無死で走者を出したが、バントせずに打って攻めるスタイルを通した。この日2安打でしぶとい打撃を見せた和田遙佑内野手(2年)は「打ち勝つ野球を目指しています。打って次につなげることをみんなで取り組んでいます。バントは練習の時に各自でする人もいると思いますが、全員でバントする練習はありません」と説明した。

全国でも常葉菊川などがバントを用いない攻撃野球スタイルを取っている。駿台甲府は但田監督が就任して4年になるが、バントをしない攻撃野球が根付き始めている。