絶対王者の夏が幕を開けた。夏の福島大会“15”連覇に挑む聖光学院が8-1でいわき光洋に逆転勝ち。7回コールド発進で、初戦突破を決めた。

聖光学院は0-1の1回2死一、三塁。5番今井龍空(るうく)内野手(3年)が右打席に立った。カウント0-1からの2球目。高め直球をコンパクトに振り抜いた。打球は高々と舞い上がり、左翼芝生席に突き刺す逆転3ランを放った。「内角真っすぐをフラットに捉えることができた」と公式戦初アーチを喜んだ。2回には4番芳賀慎之介内野手(3年)の2点適時打などで3点、4回には1点を追加。ダメ押しは6回に6番栗城大河外野手(3年)が右翼ポール際にソロをたたき込み、試合を決定づけた。

投げては先発した2年生右腕、佐山未来が7回を2

安打1失点で完投。初回に先頭打者本塁打で先制されるも、以降は堂々の投球を披露した。キレのある直球に変化球を織り交ぜながら、打たせて取った。得点圏に走者を背負ったのは、1度のみ。初戦先発の大役をきっちり果たした。

次戦は帝京安積と対戦する。今井は「つなぐ打撃を意識して、1試合1試合を死ぬ気で戦っていきたい」と闘志を燃やした。