<高校野球西東京大会:調布南11-1東学大国際中教校>◇12日◇2回戦◇スリーボンドスタジアムベースボールパーク上柚木

東学大国際中教校(西東京)の硬式野球部が、8年あまりの歴史に幕を閉じた。初戦となった調布南戦で1-11の5回コールド負け。それでも、池田正嗣監督(52)は「暑い中で、よく動いてくれました」と、10人の全選手をたたえた。

硬式に応じた練習環境が確保できないことなどから、学校の方針で今夏を最後に活動停止。今後は軟式に移行する。部員たちは学校と話し合いを重ねたが、存続はかなわなかった。3年生4人は、どのみち引退だが、2年生6人も多くが軟式には移らずに引退する。白石大誠投手(2年)は「軟式がダメというわけでは全くありません。ただ、やってきたことがガラッと変わる。別の競技」と苦しげに打ち明けた。中浜遼太主将(3年)は「後輩がやめちゃうのは悲しい」。ただ、軟式の“後輩たち”のサポートは続けるつもりだ。

4回先頭で白石が四球。中浜が唯一の安打となる左中間二塁打で続いた。内野ゴロで白石が生還。昨秋は予選初戦で5回参考の完全試合を喫した。新チーム最初の得点が、チーム史最後の得点となった。中浜の「最後に1本。自分なりの努力の結果かな」の言葉が印象的だった。【古川真弥】

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