ノーシードから30度目の夏制覇を目指す早実が、投打の軸の活躍で7回コールド勝ちを収め、初戦を突破した。

打の中心である清宮福太郎主将(3年)は3打数2安打2打点2四球、2つの適時打を放つ活躍をみせた。5回から登板したエースの田和廉投手(3年)は、3回3安打6奪三振で無失点に抑えた。

清宮のバットから快音が響いた。第1打席は投飛に打ち取られ「高い球を上げてしまいました。次の打席からは目線を下げて、ボールを選んでいこうと考えました」と、すぐさま修正。これが2本の適時打につながった。1死三塁で迎えた第3打席、直球をライナー性で中前へ。続く第4打席も1死一、三塁の場面から左前へ同様に強い打球を放った。「(チームとして)ポップフライが多かったです。3番を打っているので、自分がそういう姿をみせるのは良くないかなと思いました」と、打の軸としてチームを引っ張る打撃をみせた。

一方田和は、伸びのある直球とスライダーを低めに集める投球で、相手打線を翻弄(ほんろう)。追加点を許さず、チームに流れを持ってきた。和泉実監督(60)はこの2人をキーマンにあげ、「(清宮は)1打席目は力んでたけど、すぐ修正しましたし。田和はウチの投手の中心ですから。全部打てたり、全部抑えられる訳ではないけれど、最後までやりきってくれればチームに諦めない雰囲気が出ますから」と、期待を込めた。

次戦はシード校の佼成学園と戦う。