課題が残る初戦となった。第1シードの日大三が白星発進も、明学東村山に4-0。打線がたたみかけられなかった。小倉全由監督(64)は「(バッター陣は)だめですね、こんなんじゃ。ベンチで怒鳴ってましたもん」と苦笑いで振り返った。投げては2投手の継投で完封も「まだまだですね。追い込んでからも甘かった」と、こちらも厳しい評価だった。

指示を反省する場面もあった。先発の栃原涼太投手(3年)は4回途中まで散発4安打の無失点。しかし、2死一塁で相手の2番打者を打席に迎え、カウント2-0としたところで、急きょエースの宇山翼投手(3年)にスイッチした。結果四球を与えてしまい、「(そこまで四球、中前打と)2番の子には投げられてなかったので。とはいえ、(2番の)アタマから投げさせなきゃね。あれは自分が反省です」と、自身にも厳しかった。

3年前の夏の初戦、杉並戦を引き合いに出した。「あの時は先制されて、本塁打まで打たれて。何とかして勝った(7-4)けど、バタバタだった。あの時と比べれば、0点で抑えられた分、まだ良かった。今日はまだ怒鳴る余裕もあったしね」と言った。18年は西東京大会を制し、甲子園4強入り。反省が残る1勝を、聖地への第1歩とする。【阿部泰斉】