14大会連続で甲子園出場を狙う聖光学院は10-0の6回コールドで郡山北工を破り、準々決勝進出を果たした。

主将のバットが11安打10得点の口火を切った。0-0の初回無死一、二塁。3番坂本寅泰(ともやす)外野手(3年)の右越え適時打で2点を先制。さらに、今井龍空(るうく)内野手(3年)の右犠飛など、この回、打者一巡の攻撃で一挙5得点。3回1死三塁では、8番後藤駿太内野手(3年)がスクイズを決めて、1点を追加した。6-0の5回には、3連打でさらに2点を奪った。6回にも2点を追加し、6回コールド勝ちを決めた。坂本主将は「先取点を取って、チームもさらに気合が入った。集中して1試合をやり切れた」と振り返った。

投げては先発したエース谷地亮輔投手(3年)が、貫禄ある投球を披露した。キレのある直球に変化球を織り交ぜながら、5回を3安打無失点の好投。6-0の4回1死から四球と二塁打でピンチを招くも、後続を見逃し三振、三飛に打ち取るなど持ち味の粘り強さも発揮。さらにこの試合、2度のけん制死を奪うマウンドさばきも光った。「緊張はあったんですけど、自分の投球ができた」と、今大会初先発を全うした。

次戦は20日、4強入りを懸けて、第7シード・光南との昨夏の県独自大会決勝カードに臨む。坂本主将は「目の前の試合をしっかり戦って、一番長い夏にしたい」と意気込んだ。