春季大会4強の東海大甲府と8強の甲府城西の4強を懸けた試合は白熱した展開となった。

先手を取ったのは東海大甲府。甲府城西の先発左腕滝嶌俊喜(3年)から久井竣也内野手(3年)の適時打で先制。3回には2番中沢空芽内野手(3年)の左翼へのソロで1点を追加した。

これに対し甲府城西は3回裏、東海大甲府の先発左腕若山恵斗(3年)から中込登士外野手(3年)が右翼へ同点2ランを放ち追いついた。

追いつかれた東海大甲府は4回、2死一、二塁から三浦諒太捕手(3年)、若山、福與大地外野手(3年)の3連続適時打で3点を奪い突き放した。東海大甲府はさらに6回、無死満塁として滝嶌をマウンドから降ろし、2番手で二塁からマウンドに登った高井健翔(3年)から三浦が左翼へ2点適時打でリードを広げた。

このまま東海大甲府が逃げ切り準決勝進出を決め、21日は日本航空と決勝進出をかけて戦う。

試合後のエース若山は真っ赤に日焼けした顔に汗をいっぱい浮かべながら、笑顔を絶やさず「スタミナは自信あります。それだけ走り込んできましたから。連投も全然平気です」と、頼もしい笑顔を浮かべた。村中秀人監督(63)も「失投はホームランを打たれたインコースへのスライダーあの1球だけ。スタミナもありますし心配はしてませんでした」と、若山への信頼の高さを感じさせた。若山は「日本航空は必死にやらないと勝てない相手です。一生懸命やります」と、やる気に満ちあふれていた。