今春のセンバツに出場した聖カタリナ学園(愛媛)の主砲川口翔大内野手(3年)が、3安打3打点の活躍で、チームをベスト4に導いた。「4番左翼」で先発。初回は左前へ同点適時打を放つなど11安打10得点の猛攻をけん引し、西条を7回コールドで下した。左打ちの川口は「今まで強化してきた打撃がしっかりと出せて、大量点につながったと思う」と胸を張った。

努力が実を結んだ。毎朝5時ごろから寮に隣接する室内練習場で素振りや打撃練習を行い、成長につなげてきた。昨秋ごろから継続しているという川口は「(時間や量は)日によって異なりますけど、納得いくまで振ってます。目の慣れにもつながりますし、しっかり体を起こすという意味にもなる。やることで自信にもつながりますし、やってきてよかった」。この日の早朝も、約50スイング振り込んできたという。

最速146キロ右腕のエース桜井頼之介投手(3年)とともにプロ注目選手で、これまでNPB11球団が視察に訪れているという逸材だ。「走攻守3拍子で自分の力強さを出せるのが持ち味。すべてチームの核になる活躍をしたい」。理想に掲げる打者は松井稼頭央(現西武2軍監督)。夏の甲子園初出場へ向け、残り2試合も暴れ回る。【古財稜明】

▽聖カタリナ学園(愛媛)・桜井頼之介投手(3年)(7回13安打3失点と粘投)「調子自体は悪くなかったんですけど、相手打線が粘り強かった中、なんとか自分も粘って投げました」