一騎当千の働きだ。0-1の4回2死一、二塁、二松学舎大付(東東京)のエース秋山正雲投手(3年)の出番が来た。「初回から準備してました」。帝京・川本を二直に仕留め、2年生左腕・布施が招いたピンチを摘んだ。5回、6回と味方の守備の乱れが招いたピンチも「仲間のエラーを助けないといけない。強い気持ちで行きました」と後続を断った。5回1死二塁から連続三振。6回1死満塁でも三振と、狙って奪い、得点を与えなかった。

打っては、5回無死二塁で右翼フェンス直撃の同点打。この回の逆転につなげた。名前の「雲」は、三国志が好きな父が関羽雲長と趙雲子龍から取った。猛将のように、たくましくなって欲しかった。投打にフル回転で、願いの通り、たくましく育った。決勝は関東第一・市川との投げ合いも予想される。「負けたくありません」と宣言した。