東筑が福岡大大濠との注目対決を制し、19年以来のベスト8に進出した。2回に藤岡亮太捕手(3年)の先制左前打など4安打を集中して3点を先取。中学時代にともに全国制覇している堂満(どうみつ)遼太郎捕手(3年)と藤岡のバッテリーで強力打線を完封した。準々決勝では優勝候補の九州国際大付と対戦する。

   ◇   ◇   ◇

気心の知れた東筑バッテリーが大きな勝利を導いた。2回、藤岡がしぶとく左前に運んで先制打。「(堂満)遼太郎が絶対に抑えてくれると思っていたので、なんとしても先制点がほしかった」。勢いづいた打線はこの回計4安打で一挙3点を奪った。

背番号2をつける堂満は今夏3度目の先発だった。序盤に自己最速の142キロを出す快調な立ち上がり。だがクレバーな右腕は力勝負は挑まず、チェンジアップとスローカーブで緩急をつけた。少ない球数でリズムよく「0」を重ね、気づけば最後まで投げていた。練習試合も含め、最長イニングは5回程度という。中学以来の9回完投を大一番での完封で飾った。

2人は北九州市立浅川中で全国優勝したバッテリー。エースだった堂満は高2の夏から捕手に転向。最後の夏は背番号2を背負いながら主戦投手としてもフル回転する。ただ堂満が登板するときは藤岡の出番。「捕手同士」のコンビになる。この日は堂満にほとんど首を振らせることなく、あうんの呼吸を披露。背番号12は「文句の言いようのない投球。すごいの一言。一番大事なところで完璧な球が来た」と、相棒の能力にあらためて感服した。

もちろん藤岡にも意地がある。あくまで正捕手は堂満。「そりゃあ悔しいです。でも実際に(捕手としても)うまいので。僕は出番をもらったら頑張る。出ないときは遼太郎のサポートをする。遼太郎は投手らしい性格で、クールだけど強気で貪欲です」と笑った。

準々決勝では昨秋5回戦で大敗した九州国際大付と。藤岡は「自分たちの野球をすれば勝てる」と、強敵連破を宣言した。【柏原誠】