初の決勝進出を果たした公立の生駒が、天理との決勝戦で大幅にメンバーを入れ替えて臨み、敗れた。

先発メンバーで26日の準決勝・智弁学園戦に続いて先発出場したのは、熊田颯馬(3年)、筒井大翔(3年)、田副敢士(3年)の3人だけ。

生駒は智弁学園を破った準決勝でも、新型コロナウイルスの影響とみられる理由で欠場した選手もいた。今回、交代の理由は明かされておらず、その関連、影響は不明だが、これまで出場してきた主力選手がベンチからも外れていた。

1年生左腕の背番号18、草野純投手が先発登板も、天理の強力打線につかまり、ミスも重なった。

初回に3点を失うと、2回に2失点、3回に5失点。5回まで毎回失点で大量リードを許した。3投手でリレーしたが、7回にも2点を加えられ、計23安打を浴び、21失点となった。

強い日差しが照りつける球場。奈良大会で台風の目になった公立高校の快進撃は、ついに途絶えた。

初の甲子園出場まで、あと1勝だった。

夢はかなわなかったが、生駒の選手たちは今大会、確かな足跡と記憶を残した。