愛工大名電がシーソーゲームを制し、2年連続14度目の夏の甲子園出場を決めた。

3-3で迎えた8回2死一、二塁で1番加藤蓮外野手(3年)が、2番手で登板した東邦のエース三浦心空(こくう)投手(3年)から勝ち越しの右前適時打を放ち、続く大森瑛斗内野手(3年)も右前打で続いた。5-3の9回にも2点を加え逃げ切った。

決勝の先発マウンドを任された有馬伽久(がく)投手(3年)は9回9安打4失点で完投。6月にチームメート瀬戸勝登(しょうと)外野手(3年)が心不全で急逝し、初戦からベンチに瀬戸さんのユニホームが飾られてきた。ナインは帽子のつばに「勝登」の名前を記し、一緒に甲子園への切符をつかんだ。

◆愛工大名電 1912年(大元)創立の私立校。普通科、科学技術科、情報科学科がある。生徒数1997人(女子683人)。野球部は55年(昭30)創部で部員数57人(うちマネジャー6人)。甲子園出場は夏14度目で、春は9度。優勝は春1回。OBに工藤公康(元ソフトバンク監督)、イチロー(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)ら。名古屋市千種区若水3の2の12。荻原哲哉校長。