鶴岡東(山形)が、昨夏4強、今春センバツ準Vの近江(滋賀)に敗れ、同校最高成績タイの16強に届かなかった。

山形大会でチーム打率4割1分1厘をマークした強力打線がこの日も実力を発揮した。0-1で迎えた3回には、先発の渡辺千尋投手(3年)が自身高校初のソロ本塁打、土屋奏人捕手(3年)が今大会3本目となる2点本塁打を放ち、一時逆転。今大会きっての好投手・山田陽翔(はると、3年)に真っ向からぶつかった。しかし要所で抑えられ、近江の8安打に対して2本の本塁打を含む11安打と打力では上回ったものの、勝利をつかめなかった。佐藤叶人主将(3年)は「(山田投手は)はるかにレベルが高かった。悔しい気持ちでいっぱいです」と唇をかんだ。

目標の8強には届かなかったが、佐藤叶は「9回表まで、最後の最後まで諦めずに、どれだけ点差が離れていても最後まで逆転を目指して頑張ろうと声をかけて、頑張れたのはすごくよかったこと。これまでと比べても今日はその気持ちがすごく強かったと思います」。ベンチも選手も一丸となって、信条の全員野球を最後まで貫いた。