関根学園は3-2で柏崎に競り勝った。2-2の8回2死三塁で1番・小林隆太朗中堅手(1年)が決勝の中前打を打った。
振り抜いたバットを右手に持った小林隆。左手は、もう握り拳を作っていた。2-2で迎えた8回裏2死三塁。カウント2-1からの直球を中前に運ぶと、今度はバットを捨てた右手を握り締めてガッツポーズだ。8回裏に飛び出した決勝打。「『あそこで打ったらヒーローだ』という気持ちで思い切り打った」。一塁上でも、味方ベンチに向かって、何度も右拳を突き出した。
先制しながら逆転され、再び追いつく展開から勝利をもぎ取った。安川巧塁監督(30)は「しんどいけれど、いい勉強をさせてもらっている」と言う。先発メンバーに1年生7人が交じる若いチームは勝ち進みながら成長と経験を積んでいる。
先頭打者を任されている小林隆は初戦2回戦の十日町戦では第1打席で3球三振を喫するなど無安打。ところが、この日は4打数3安打と進歩の跡を残した。「前の試合はノーヒットで活躍できなかったから、しっかり振り込んできた」。伸び盛りの1年生は練習の成果を3安打で示した。「先頭打者としてチャンスを作ろうと思っていた」。小林隆はこの日、チャンスを自分のバットで勝利に結びつけた。【涌井幹雄】

