夏の甲子園大会で2度全国制覇し、80年代から高校野球を代表する監督として選手を指導してきた日大三・小倉全由監督(65)が、3月末で監督を退任する。
関東第一で12年間(88年秋から92年11月までは監督から離れての教員生活)、日大三で26年間、計38年間の高校野球監督人生だった。実績もさることながら、グラウンドで選手を鍛えに鍛える一方、寮に住み込み、生徒の日常と向き合ってきた。絆を深め、卒業後も就職や結婚などの報告を受ける、温かみある監督だった。
甲子園出場は関東第一で4回(センバツ2回、夏2回)、日大三で18回(センバツ7回、夏11回)。両校含めて22回出場。通算37勝20敗。優勝2回(いずれも夏)、準優勝2回(いずれも春、うち1回は関東第一時代)。
小倉監督の教え子で、プロ野球に進んだ主なOBは元ヤクルトの近藤一樹、吉田裕太(ロッテ)、山崎福也(オリックス)、高山俊(阪神)、横尾俊建(楽天)、坂倉将吾(広島)、桜井周斗(DeNA)、伊藤裕季也(楽天)、井上広輝(西武)。