「29」に込めた思いは-。東京6大学野球の審判が熱い思いを持って行動に出た。球審のヘルメットにはNPB・川上拓斗審判員の袖番号「29」を刻み、塁審の帽子のつばの裏にマジックで太くしっかりした字で「29」を書いた。
一塁塁審を務めた山口智久審判(54)が説明する。「川上さんにもお会いしたことあるんですけど、とても優秀で熱心な方です。『野球の神様』は一生懸命やっていれば宿ると言われるんです。6大学の先輩方にも『ジャッジには魂を込めろ』と言われるんですが、この29番という背番号に魂を込めて早い回復を祈りたい。それが6大学のメンバーの思いです」と力を込めた。
連盟に相談したのは前日夜。審判員の有志でやることとなり「全国のアマチュア審判とともに、ぜひ川上さんのために心を1つにしたい。立場は違うと思いますけど、今はプロもアマも関係ないっていう思いです。仲間意識を持って今後もやりたい」と話していた。
川上審判員は4月16日のヤクルト-DeNA戦で、打者の手から離れたバットが左側頭部を直撃。救急搬送されて手術を受けた。NPBは同30日、頭部の緊急手術を受けた川上審判員が、集中治療室から一般病棟に移ったことを発表した。まだ意識は戻っておらず、治療を継続している。



