6年ぶりの夏の甲子園を狙う中京大中京(愛知)にスーパー1年生が現れた。最速142キロを投げる長身右腕の宮内渉吾投手。5月にトップチームに抜てきされ、夏のメンバー入りの可能性も高まっている。

一躍、名を上げたのは6月上旬。愛知県高野連が主催して花巻東(岩手)を招いた招待試合だった。宮内は6回に2番手で登板。最初の打者はいきなりプロ注目の佐々木麟太郎内野手(3年)だった。

「佐々木さんはすごく注目されていたので、やっぱり意識しました。大きいなあと。オーラがありました。甘く入ったらもっていかれるなと思いました」

それまでの3試合で4本塁打と絶好調だった超高校級スラッガーに対し、内角直球見逃し、内角フォークでファウルと2球で追い込んだ。内角への直球はボールになったが、4球目に投げた外角フォークで完全にタイミングを外して、バットに空を切らせた。

1四球は与えたが1回を無失点で抑え「自信になりました」と本番さながらのマウンドを振り返った。

身長193センチ。体格のいい選手ばかり約90人の部員の中でも、ひときわ目立つ。高橋源一郎監督(43)も素材の良さに目を見張る。愛知県清須市で生まれ育ち、春日(はるひ)中では軟式野球部でプレー。3年間で身長が一気に25センチも伸びて高校関係者の注目を浴びるようになった。

学業にも優れ、英語が得意。中3の夏まで公立進学校も選択肢だったが、本格的な文武両道を目指して、中京大中京入学を決めた。

「ここなら両方で上を目指せると思いました。高校での目標は150キロを出して、自分が甲子園に導くような投手になることです」と目を輝かせた。【柏原誠】