木更津総合が、粘る東京学館船橋を振り切り、16強入りを決めた。
チームの力が勝利へ後押しした。エースの石沢順平投手(2年)が今大会、初先発。「今日は最初から下半身が使えなくて、力で投げて腕が振れなかった。球が低めに制球できなかった」と、苦しい投球が続いた。6回には東京学館船橋打線につかまり、4連打で同点に追いつかれた。
7回、すぐに勝ち越したものの、8回には再び1死満塁のピンチに。苦しむエースに、主将の毛利隆仁内野手(3年)が一塁から声をかけた。「お前が一番練習してきて、寮でも練習しているのを見てきた。打たれても気にするな。思い切ってお前がやってきたことを信じて投げてみろ」。内野を守る選手たちもそれに続いた。「大丈夫、俺たちが守ってやるから」。
気持ちをリセットした石沢は、得意のキレのあるスライダーで三振に打ち取り、2死の場面で後ろにつなげた。7回2/3を投げ8安打3失点。「周りが声をかけてくれて立ち直れた。仲間に助けられました」。マウンドでは1人じゃない。石沢はその大切さを、大舞台で胸に刻んだ。
多くの課題をつかみ、5回戦へ進む。石沢は「今日は自分が迷惑かけてしまった。次は自分が踏ん張ってみんなを助ける投球をしたい」と誓った。
18年以来の優勝へ。大舞台での経験の少ない選手たちは、一戦ごとに成長する。毛利は「ここから決勝までの4試合。しっかり勝ち切って、ごちそうにありつきたいです!」。ご・ち・そ・う!? 「ハイ!優勝が一番のごちそうなので(笑)」。優勝の最高の瞬間を頭に描きながら、選手たちは、力強く突き進む。

