中京大中京打線が爆発し、5回コールドの圧勝で古豪がノーシードから決勝に駒を進めた。
打線の起爆剤になったのは「3番左翼」の山田頼旺(らいおう)外野手(2年)だ。初回の第1打席は1死二塁からカウント3-2から四球を選び、先制機を演出。2点リードで迎えた2回無死満塁では1ストライクからの愛知啓成先発・清水の2球目直球を強振し、右中間を抜ける走者一掃三塁打で気を吐いた。
「球が二塁を越えて、もう外野の間も抜けろって思って。三塁までいって、気持ちが前面に出てガッツポーズしました。あのチャンスは強気で、もうゾーンに入ってたっていうか、もうピッチャーしか見えてなかったです」。大西遼多内野手(3年)の露払いとして、大仕事で打線を引っ張った。3回1死二塁でも左翼線二塁打でさらに1点を追加。3打数2安打4打点と、打線をけん引した。
今大会は18打数9安打12打点の打率5割。「3年生が甲子園に行くために、自分のできる役割っていうのを考えて、練習から大振りとかにならないように、コンパクトにヒットを積み重ねてきた結果が、今日に繋がった」と、試合後は大役を全うした表情をのぞかせた。
右肩故障もいえ、今大会から4番に復帰した大西もの山田の活躍に「自分の前に打ってくれるので、楽に打席に入れる。頼もしいです」とニヤリ。2回の猛攻を終え、3回の守備につく前には後輩とベンチ裏でハイタッチで喜びを分かち合った。
学校創立100周年の節目の年。ノーシードから挑んだ大会で、6年ぶり29度目の夏へあと1勝に迫った。「3年生とできる野球を1日でも長く、甲子園でもやれるように役割を果たしたい」。2年生スラッガーは、大会3連覇を目指す愛工大名電と激突する決勝を見据えた。【伊東大介】

