優勝候補の智弁学園(奈良)が英明(香川)をタイブレークの末、サヨナラで破り、初戦を突破した。
5-6で迎えた9回裏、先頭の6番知花が三塁打。1死後、8番高良が四球で一、三塁。9番西川も四球で満塁。魔曲「ジョックロック」がアルプスから響く中、1番松本が押し出し四球を選び同点。タイブレークに突入した。
10回表を無失点で切り抜けると、その裏1死二、三塁から谷口がサヨナラスクイズを決めた。
英明はV候補を苦しめたが夏の甲子園で12年ぶりの白星を逃した。
◆最多5度の逆転劇 智弁学園がシーソーゲームを制した。1試合で5度の逆転劇は春夏を通じて最多タイ。97年夏の佐賀商10-9光星学院、17年春の盛岡大付10-9高岡商、18年夏の高知商14-12山梨学院に次いで春夏通算4度目。
◆1年生が先発投手 智弁学園は1年生の田中が先発。1年生の先発投手は昨年の洗平比呂(八戸学院光星=対愛工大名電)以来。智弁学園では85年辻本弘樹(対東農大二)、19年小畠一心(対八戸学院光星)に次いで3人目。
◆1試合両チーム最多残塁 英明-智弁学園戦で9回までに大会新の30を記録。両チームともに15残塁。
◆投手交代7度 英明は下村、寿賀の両投手を交互に登板させ、7度も投手を交代した。過去には30年松山商が諏訪蚕糸戦で山下、矢野の2投手を5度ずつマウンドに上げる交代9度、15年石見智翠館が興南戦でスタメン左翼手の田中を5度マウンドに上げるなど3人で交代9度の例がある。
◆タイブレーク 甲子園では18年春から導入され、昨年夏まで延長12回を終え同点の場合、13回から実施していた。今春から開始イニングを延長10回に変更。無死一、二塁から始め、打順は9回終了後から継続。決勝でも採用する。

