宮崎学園は、悪夢の大逆転負けで夢の1勝が砕け散った。悔やまれるのは2点リードの8回だった。無死一、三塁で相手9番が右前打。猛然と前進した川越右翼手だったが、まさかの後逸。ボールがライトフェンス下まで転々とする間に、打った打者までが生還して一挙3失点。土壇場で試合をひっくり返された。
9回164球、最後まで1人で投げ抜いた左腕河野は、8回について「ヒットを打たれたのは自分。チーム全員で一致団結できなかったことが敗因」と唇をかんだ。
だが、初出場らしい、挑戦者魂でぶつかった。2点ビハインドの4回1死満塁。7番丸山の右前打が右翼手の適時失策を誘発するなどで5点を奪い逆転。2点を追う9回も、1死一、二塁と追い詰めた。だが、6番田口主将の三ゴロ併殺で終戦。歴史を塗り替えることはできなかった。
それでも、丸山は「初出場でとても緊張したけど、楽しめました」。崎田忠寛監督(41)は「負けはしましたが、宮崎県代表として甲子園でこういう戦いができると、他の高校さんを勇気づけられたのではないか」と話し、奮闘した選手をたたえた。【菊川光一】

