飾磨工の1番・本庄駿晃(としあき)捕手(3年)が意地の一打を放った。「絶対にノーヒットノーランで新聞に載るとわかっていたので『これは絶対あかん。俺だけでも(安打で塁に)出よう』と思って」。9回1死で神戸弘陵・村上泰斗投手(3年)から中越えの二塁打。チーム初安打で無安打無失点を阻止すると、その後、本塁に生還した。
相手先発の村上は最速153キロでプロ注目の右腕。練習では打撃マシンで速球に目を慣れさせて対策。「ポテンヒットでもええかな」という思いで全力でスイングした。二塁ベース上で喜びをあらわにし「ほんまに興奮して、もう叫んでもうたんです」と興奮冷めやらぬ様子だった。「悔いが残らんように最後まで全力でプレーして頑張った」。敗れたが、試合後も晴れ晴れとした表情だった。
同校OBで2学年先輩の現ソフトバンク育成の岡植純平投手(20)を目標にしていた。「1年から絶対スタメンを取るぞ」と練習に打ち込み、「最後の最後まで悔いが残らずにできたのでよかった」と3年間を振り返った。
1番打者は「動かんと生きていけないんで」と自分の性格を分析し「(将来は)人のために仕事できたらいいかな」と目標を語った。
村上が今後プロで活躍すれば「この選手から打った」と自慢することを笑顔で明かし「プロ野球のエースになってほしい」とエールを送った。【塚本光】

