23度目の夏甲子園出場を目指す熊本工が2年ぶりに4強入りした。ソフトバンク周東佑京内野手が手本の小城錦(こじょう・にしき)外野手(2年)が自慢の脚力を生かして2安打2得点1打点の活躍で貢献した。
周東2世のスピードスターが勝負を決めた。5回だった。先頭打者で「動画を見てまねています。タイミングを意識しています」という周東ばりの打撃フォームから右前で出塁すると、送りバントで二塁進塁。そこから、相手バッテリーを揺さぶる三盗を試みて暴投を誘発。50メートル6秒の快足で一気に先制ホームを踏んだ。6回1死二塁では左中間適時三塁打を放ち、さらに一塁ゴロが本塁悪送球となって生還した。
熊本北リトルシニアに所属した長洲中3年時、借り出された陸上部の走り幅跳びで6メートル10センチを記録して県3位に輝いたことがある。脚力には元々自信があった。名前の「錦」は「故郷に錦を飾ってほしい」という願いで父公彦さん(43)が名づけた。準決勝の九州学院戦へ「足を生かして塁に出て、チームのために生かしたい」。チームの強みでもある機動力から勝機を見いだす。【菊川光一】

