広陵のプロ注目148キロ右腕、高尾響(ひびき)投手(3年)が1失点完投勝ち。1点リードの9回に1死二、三塁と逆転サヨナラの場面で連続三振を奪って初戦突破。「勝ってホッとしています」と胸をなで下ろした。
一打逆転サヨナラ負けのピンチ。高尾はギアを上げた。外角中心の配球だったがカウント1-2から内角にこの日最速の146キロを投げこみ見逃し三振。次打者はフォークで3球三振に仕留めてほえた。「絶対にバットに当てさせないという気持ちを持って投げました。一番気持ちが入った」とチームを勝利に導いた。
過去3度の甲子園はいずれも最終回に逆転を許して敗退。「よぎることはなかったですけど、そういうことが絶対にないようにと気持ちだけは持ってやっていました。経験が生きました」とこれまでの経験を生かした。
9回6安打1失点で中井哲之監督(62)に甲子園春夏40勝目をプレゼント。木内幸男氏、阪口慶三氏に並ぶ歴代7位に並ぶ白星に「貢献できてうれしい」と笑顔を見せた。
今大会前に暑さ対策のためにユニホームのアンダーシャツや帽子、ヘルメットを従来の黒から白に変更した。「腕の暑さは変わった。暑さは軽減されているなと感じました」と効果を実感。黒から白に変更するニュースタイルで白星もゲットした。
自身5度目の甲子園で最後の夏。同校は春3度優勝も夏はまだなく、悲願の日本一を狙う。「1戦1戦、目の前の相手だけをつぶす気持ちで、その先に日本一がある」と頂点を見据えた。
◆高尾響(たかお・ひびき)2006年(平18)5月22日生まれ、福岡県糟屋郡粕屋町出身。粕屋中央小1年から土井ジャガーズで野球を始める。粕屋東中では飯塚ライジングスターボーイズに所属。広陵では1年春の中国大会で背番号1で初めてベンチ入りし、同年明治神宮大会では背番号11で準優勝。2年春から再び背番号1をつけ、2年センバツで4強入りするなど、今回で4季連続甲子園出場。最速148キロで5人兄弟の末っ子。50メートル走6秒3。遠投120メートル。173センチ、74キロ。右投げ右打ち。
◆監督勝利 広陵・中井監督が甲子園で春夏通算40勝目。監督勝利の40勝到達は9人目(7位タイ)。

