花巻東が3-2で八戸学院光星との接戦を制し、4年ぶり2度目の優勝を果たした。

1回に先制を許すも、4回、先頭の古城大翔主将(2年)が中前打で出塁すると、萬谷堅心投手(2年)の適時二塁打で同点。久保村冠太外野手(1年)が勝ち越し打を放ち、戸倉光揮内野手(1年)の適時打でリードを広げた。萬谷は救援で6回2/3を1失点と粘投し、投打でチームを勝利に導いた。花巻東は明治神宮大会(11月14日・開幕)に出場する。

   ◇   ◇   ◇

最後まで手に汗握る一戦だった。準々決勝(13日)で158球、準決勝(14日)でも48球を投じてきた萬谷は「チームのために」と疲れを見せず、3回途中から赤間史弥外野手(2年)からのバトンを受け取り、マウンドへ。9回、先頭に右前打を許し、死球や暴投で1点を献上し、1点差まで詰め寄られるも、最後は渾身(こんしん)のチェンジアップで2者連続三振に仕留め、雄たけびをあげた。駆け寄った仲間と喜びをかみしめ、「今まで支えてくれた方々の前で優勝することができてうれしい。相手の気迫に負けない投球できました」と胸を張った。

新チームとなり覚悟も増した。経験豊富な萬谷だが、今までは「苦しい場面で抑えられなかったり、味方のミスをカバーしきれない場面がありました」。その課題を克服するために、1球により重みを置き、練習に励んできた。同じく投手と野手を兼任する赤間の存在も刺激となり「チームメートですけど、練習ではライバル、自分では勝てている部分はないと思っています」と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

鍛錬が実を結び、この日は5回、味方失策の後に巧みなフィールディングで投ゴロ併殺に。ピンチの場面でも屈しなかった。この大会を通して萬谷は「三振を取りきれる事が自信につながりました」と言う。佐々木洋監督(50)も「花巻東のマウンドを守るにふさわしい投球だったと思います」と誇らしげに話した。

神宮大会は、4年前にOBで兄の大輝さんが背番号「1」を付け、4強まで進んだ舞台でもある。「その結果をさらに超えられるように。1戦1戦戦っていきたい」。神宮でも、熱くバットも腕も振っていく。【高橋香奈】

【秋季東北大会スコア速報】はこちら>>