プロスカウトも注目する智弁学園の最速146キロ左腕、杉本真滉(まひろ)投手(2年)が6失点も15奪三振で完投勝利を果たした。高い修正力をスカウトも絶賛。5年ぶりセンバツ出場に“王手”をかけた。

2回に打撃妨害や長打も絡められて5失点。3回にもソロ本塁打を被弾するなど、序盤で6失点と苦しんだ。ただ、同校にOBの阪神村上が自主トレに来た際に聞いたマウンド上での心持ちを思い出して修正。小坂将商監督(48)からも3回終了時に「冷静に放れ」と助言を受けて生かした。杉本も「リラックスできた。焦りや悔しさが出て力みにつながっていた。マウンドでの内面的な気持ちを教えてもらったことを思い出した」と4回以降の無失点につなげた。

この日の最速は145キロで、最終回には143キロもマーク。9回6安打15奪三振6失点(自責1)と修正して、逆転勝利に結びつけた。小坂監督も「悪いなりに4回以降は普段通りに投げてくれた」とたたえた。

この日はバックネット裏から複数のNPBスカウトがチェック。DeNA藤田スカウトは「体力がある。途中から切り替えられるメンタルもある。バッターへの姿勢もいい。真っすぐが低めに決まり出すと打てない上にスライダーもいい」と絶賛の言葉を並べた。試合後、杉本は「自分は高卒でプロに行きたい」と明かした。

同世代では沖縄尚学・末吉や聖隷クリストファー・高部、横浜・織田、山梨学院・菰田らが今夏甲子園で躍動。杉本もチェックしており、「負けているという気持ちを持って、上回れるようないい投手になっていきたい」と思い描いた。

来春センバツ出場へ当確ランプがともる4強入りまであと1勝。「甲子園は注目もされますし、強い高校ともできる。自分の実力を試したいですし、高校野球の聖地なので目標でもある」。次戦で東洋大姫路(兵庫3位)を破って、5年ぶりのセンバツ出場を確実なものにする。