東北(宮城)が、ダルビッシュ有投手(39)を擁した04年以来、22年ぶりの春勝利を挙げた。
昨秋から指揮を執る我妻敏監督(43)は「長かったですね。でもあっという間だった気もします。この1勝というのは、新しい東北高校の流れをつくる大きな1勝じゃないかなと思います」と言葉をかみしめた。
序盤に4得点。初回には東北の4番・矢野匠望(たくみ)外野手(3年)の中前打をはさみ4連続四死球と、帝京長岡(新潟)のエース工藤壱朗投手(2年)の不安定な立ち上がりを見逃さなかった。
投手陣は予定通りの継投策。我妻監督が「一番制球力が良くて、どういう舞台でも変わらない」と評価する金沢龍希投手(3年)が先発し、5回3被安打4奪三振1失点。その後は3投手がリードを守り切った。今大会は投手5人がベンチ入り。背番号は決して関係ない。普段から「マウンドに上がった投手がエース」と伝えている。この日は4人のエースたちが勝利へと導いた。
歴史ある東北。この日は野球部OBも含め、スタンドには800人の応援団が駆けつけた。卒業生らも東北の再建を心待ちにしている。「なんとかこの舞台で、この縦縞のユニホームで大暴れしてほしいというのが学校もそうですし、OBの方々の思いを感じています」と我妻監督。歴史をつないできた卒業生の思いも背負い、聖地で戦う。

