<高校野球広島大会:如水館3-1山陽>◇26日◇準決勝

 如水館が2年ぶり7度目の夏甲子園へ王手をかけた。豪打の山陽7本に対し5本と安打数では負けたが、勝負には勝った。2回に敵失で先制すると、佐藤の適時打など好機を逃さず3点を奪った。投手陣も継投で1失点に抑え、逃げ切った。2年前の夏甲子園はスタンドで見守った主将の樋口圭外野手(3年)は「甲子園は独特の雰囲気だった。行く自信はあります」と語気を強める。

 決勝は「迫田兄弟対決」となる。如水館を率いる迫田穆成(よしあき)監督(72)は「県北から良く(勝ち)上がってきた」と、弟でもある守昭監督(65)率いる新庄を警戒する。夏の兄弟対決は04年の決勝以来3度目だ。当時、広島商を率いていた弟に9-13で敗れているだけに今回こそは、の思いは強い。広島の高校野球界をリードする兄弟が、決勝で火花を散らす。【佐藤貴洋】