<高校野球島根大会:開星12-2石見智翠館>◇27日◇決勝

 開星が3アーチによる大量12点で2年連続の夏出場を決めた。野々村直通監督(59)は「まさかまた甲子園に行けるとは。夢のようです」と感無量だった。

 昨年センバツ大会初戦で向陽(和歌山)に敗れた際、悔しさのあまり「21世紀枠に負けて末代までの恥」と発言し、辞任に追い込まれた。選手たちの監督への思いは強く、周囲から熱望されて今春から復帰。再び教え子と甲子園に戻る。昨夏の甲子園大会1回戦・仙台育英(宮城)戦で逆転負けを経験したエース白根尚貴(3年)は「勝ちにこだわりたい」と雪辱を誓っていた。

 ◆開星

 1924年(大13)に松江ミシン裁縫女学院として設立された私立校。94年に現校名。普通科、調理科があり、生徒数は472人(女子192人)。野球部は88年創部で部員数は64人。甲子園は春2度、夏は8度目の出場。主なOBは横浜梶谷隆幸ら。所在地は松江市西津田9の11の1。大多和聡宏(あきひろ)校長。

 ◆Vへの足跡◆2回戦4-3出雲工3回戦10-1明誠準々決勝7-3安来準決勝4-1松江商決勝12-2石見智翠館