<高校野球西東京大会:日大鶴ケ丘13-5早実>◇26日◇決勝

 早実は2年ぶりの甲子園を目前としながら投手陣が崩れて力尽きた。5-13。先発の小野田俊介(1年)にアクシデントが襲ったのは開始直後の1回だった。相手主砲の内ノ倉健祐(3年)の中前へ抜ける強烈な当たりが、小野田の右腕を直撃した。続投したものの、6安打を浴びて5失点。今大会最短となる3回 1/3 で降板した。小野田は「打球の影響がないと言えばうそになる。でも言い訳はしたくない」と悔し涙を流した。代わった鈴木健介(1年)も8四死球を与え4失点と乱れた。「気合が空回りした。先輩と甲子園に行きたかったです。でもいい夏でした」と鈴木。春の東京大会では4回戦でコールド負けしたチームが1年生コンビの活躍もあって、決勝まで勝ち進んだ。2人にはまだリベンジするチャンスがある。和泉実監督(47)は「総合力でまだまだ力がなかった。また出直しですね」と話した。