<全国高校野球選手権:高岡商5-1大府>◇5日◇1回戦

 高岡商の21年ぶりの夏の白星が、富山県勢夏20勝になった。1-1で迎えた7回2死から連打で一、二塁とし、阿部達也内野手(3年)が右中間を破る決勝の2点適時三塁打。この回2死からの6連打で4点を挙げ、大府を突き放した。投げては2年生エースの福島剛士投手が、緩急を巧みに使った投球で8安打を打たれながらも1失点完投と貢献した。ナイン全員が帽子のつばの裏に「ありがとう」と書いて試合に臨んでいた。宮袋誠監督(42)が「甲子園で勝つチャンスをくれてありがとう」という感謝を込め、試合前に自ら書き込んだものだ。「打席に入るたびその言葉を思い出し、何とかしようと思っていました」と阿部は声を弾ませた。次戦は10日目の第2試合で慶応(北神奈川)と対戦する。