日本ハム野村佑希内野手(25)が4月2日ソフトバンク戦以来出場、18試合ぶりとなる5号弾を放った。1点リードの5回2死一塁、オリックス先発曽谷の直球を、左中間スタンドに運んだ。「モーレ(レイエス)にお手本を見せました」と、さりげなく高打率ながら前日まで20試合本塁打のない主砲の発奮を促した。
◇ ◇ ◇
打席に立って、バットを顔の前でしゅっと縦に持って静止する。剣術「八相」の構えのような、野村のりりしい打撃フォームが今季、大きく変わった。打席でバットを軽く動かしながら、ボールを待つ。このスタイルで、今季はここまで打率2割7分、清宮幸、万波に次ぐチーム3位の24打点と好成績を出している。
きっかけは、今春の名護キャンプで臨時コーチに訪れた山崎武司氏に指導を受けたこと。新庄監督からも「手をちゃんと動かしながら、しっかり左足も早めに上げてみた方がいい」と助言を受け、改良を試みた。 横尾打撃コーチは「これまでは(体が)固まっちゃって開く動きにつながっていた」。足を上げる動作も、自分では足を上げているようで、できていないこともあり、逐一同コーチから指摘を受けながら、「静」から「動」への移行に成功した。
変えてみた感触について野村は「いいっすよ。いいと思いますし、自分の中でいろいろと調整しながらですけど、いい方向には行っていると思います」。昨季は開幕4番に指名されたが、今季は実力でチャンスを勝ち取らなければならない。キャンプでは二塁守備にもチャレンジ。進化した打撃を生かすため、さまざまな取り組みを並行しながら、出場機会を増やそうと日々、必死で汗を流している。【永野高輔】



