昨年10月に疲労骨折をした右ひじの手術を受けてリハビリ中のヤクルト小川泰弘投手(27)が、4月下旬にも1軍復帰する可能性が出てきた。

 28日、埼玉・戸田球場でブルペン投球を実施。セットポジションではクイックで投げるなど実戦を想定し、変化球を交えて52球を投げ込んだ。「真っすぐも良かったし、バランス良く投げられた。いい感じだったと思います」と充実した表情を見せた。

 順調な回復ぶりで、早期復帰のめどが立った。実戦復帰は30日からのイースタン・リーグ日本ハム3連戦(鎌ケ谷)を予定。神宮でのナイター練習前、田畑投手コーチは「投げてみてどうなるか。無理はさせません」と慎重だったが、登板後の経過が良好なら2軍戦で球数を段階的に増やしながら3~4試合に登板し、1軍昇格のタイミングを慎重に見極めていく方針。最短なら、4月28日巨人戦(東京ドーム)から始まるゴールデンウイーク9連戦までに1軍マウンドに戻ってくることもありそうだ。

 30日のリーグ開幕を前に、春季キャンプから研さんを積むチームは昨季96敗の最下位からの逆襲に向け変貌を遂げつつある。エース「ライアン」の早期復帰が変革をさらに加速させる。