ヤクルトに本拠地3連勝し、初貯金を目指して横浜に乗り込んだ中日だったが、ふたを開けてみれば3タテをくらって、DeNA8連勝の引き立て役になった。今季から中継ぎ1番手として使っていた又吉が不調で15日に出場選手登録を抹消。リリーフ陣の駒不足から6回3失点と試合を作った先発笠原を7回も続投、結局DeNA打線に捕まり、ダメ押しの3点を献上してしまった。

 打線も14日から打撃不振の選手会長福田を下げて亀沢をスタメン起用してテコ入れしたが、この日はアルモンテの4号ソロを含む3安打と大島、亀沢の単打の5安打だけ。横浜スタジアムでは、昨年5月25日から引き分けを挟んで9連敗とDeNAにとっては白星のデパート状態になっている。

 15試合終えて6勝9敗の5位。「(他球団との対戦が)ひと回り終わったので、これからいろいろ考えます」と森監督は一言だけ絞り出した。打線の組み替え、リリーフ陣の再編と指揮官の悩みは尽きない。【伊東大介】