DeNA筒香が引退する先輩に1発をささげた。2点リードの5回、巨人内海の外角低めの直球を左翼席に34号ソロ。「いける球をいこうと思って体が反応した」。本塁打ランクで広島丸に1本差と迫る1発で、2年ぶりの巨人戦勝ち越しに導いた。

試合前、横浜高の先輩のG後藤が引退会見を行った。小学1年のとき甲子園で観戦し、あこがれた。「松坂さんだけじゃなく、いろんな選手が目立っていた。後藤さんももちろん、みなさんの印象が強い」。球団最多に並ぶ今季の巨人戦12本目の本塁打で一緒にプレーオフまで戦う覚悟を示した。巨人戦の打率は3割4分9厘。「意識はない。自然と体が反応しているだけ」と、2・5ゲーム差と迫った巨人を今日もホームで迎え撃つ。

▼DeNA筒香が今季の巨人戦で12本目の本塁打。巨人戦のシーズン最多本塁打は73年田淵(阪神)の16本。次いで80年山本浩(広島)99年ゴメス(中日)の13本があるが、DeNAでは大洋時代の67年に桑田が放った球団最多の12本に並んだ。