環太平洋大は4年連続出場で初の決勝も、優勝まであと1歩だった。

前広島監督野村謙二郎氏の弟でもある野村昭彦監督(50)は「まだ足りないということだと思います」。来秋ドラフト候補の西山雅貴投手(3年=岡山理大付)が8回、DeNAドラフト2位の立正大・伊藤裕季也二塁手(2年=日大三)に逆転の2ランを浴びた。西山は「真っすぐがど真ん中に入った。本当は外に投げるつもりでしたけど、準備不足でした」と涙。野村監督は伊藤裕を「大学生の右で一番いいバッター。(バッテリーが)慌てましたよね。それもスター性があるからでしょうね」と相手を称賛した。

▼環太平洋大・志賀巧朗捕手(立正大・伊藤裕について)「どっしりしていて、スイングに圧を感じた。少しでも甘くなれば、いかれるという怖さを感じた」

▼立正大・渡部勝太投手(7回から登板し2回無安打無失点)「4年生に優勝をプレゼントできてうれしかった。まだ諦めてなかったし、勝てるなと思っていた。(伊藤)裕季也さんは信頼できるバッター。一番支えてくれた」