巨人原辰徳監督(60)のテコ入れがハマり、黄金週間を5勝4敗1分けで勝ち越した。

実績にとらわれない。不振のゲレーロ、ビヤヌエバを「もう少し率が良くないと。ポイントゲッターという中で得点圏打率2割8分くらいは」と好機に2割以下で2軍再調整を決断。

今季初昇格の北村をプロ初スタメンに抜てきし、山本も今季初の1番に据えて臨むと、打線が好循環した。山本が出塁すれば坂本勇が1発でかえし、前カードの広島戦で27打数3安打と低調だった得点圏で9打数4安打。初回2死一、三塁で一塁走者の北村に二盗させ、8番炭谷の申告敬遠を導き、2回も1番からの好打順で回すなど流れもつくった。9回は猛打賞の山本の出塁から増田が進塁打、重信が1発で決め「チビっ子トリオがダ~ンと2点取った」と170センチ台の3人衆に目を細めた。10連戦は指揮官がルーキーイヤーだった81年以来6度目。勝ち越した4度中3度が日本一という75%の吉兆をつなげる。