ソフトバンクが7-0からまさかの大逆転を食らった。先発高橋礼は5回3失点で試合を作ったが、中盤から徐々に流れを手放した。8回は4点差があったが、セットアッパー甲斐野を投入。ブラッシュに2ランを浴びた。2点差に縮まり、9回は守護神森が打たれた。1死から3連打で満塁とされた。ブラッシュの内野安打で1点差に迫られ、さらにルーキー辰己に中越えまで運ばれた。

17年9月18日西武戦以来の7点差逆転負けで、今季初のサヨナラ負け。しかも甲斐野-森の「必勝パターン」がそろって崩れての敗戦だけにショックも大きい。今季2敗目を喫した森は「全部甘かった。申し訳ないです」と口元を結んだ。工藤監督は「信用して投げさせている。いいときも悪いときもある」とかばった。

打線は4回までに7点を奪っていたが、5回以降は無安打と抑え込まれた。指揮官は「けが人もいたりしたので、早め早めに入れ替えたことで追加点が取れなかった。私の責任」と話した。「切り替えて、明日に向かってやる方が大事」と前を向き、平日デーゲーム終わりでまだ明るい球場を後にした。【山本大地】