ソフトバンク和田毅投手が5日の中日戦で2年ぶりの1軍マウンドに上がる。

3日はヤフオクドームで投手練習に参加し、実際のマウンドで感触を確かめるように投球練習。「久しぶりの景色だけど、投げやすいなと思った」。17年10月6日オリックス戦以来の1軍復帰戦に向け、準備を整えた。

昨年春季キャンプ中に左肩を痛め、18年は1軍登板なしに終わった。昨オフは年俸4億円から3億円ダウンの1億円(推定)で再契約。復活を期す今季はキャンプから徐々に状態を上げ、4月に2軍戦で実戦初登板を果たした。そこから2軍で7試合を投げ、ようやく帰ってきた1軍の舞台だ。「自分にとっては今年の開幕になる。去年は投げていないし、開幕は毎年、特別な1試合」。少し緊張感を含んだ表情で話した。

歴代2位タイの24勝を挙げる交流戦が復帰の場になったのも追い風だ。同1位で昨年引退した元チームメート杉内俊哉の26勝をひそかに狙う。「長いこと、交流戦が始まったときから投げさせてもらっているので。その分、勝ち星がついているのかな。(記録を抜く)チャンスは0ではない。まずはチームを勝たせられる投球をして、自分にも勝ちが付けば」。鷹投最年長の38歳左腕が復活勝利をつかみにいく。【山本大地】