ヤクルト山田哲人内野手(26)が、プロ野球で300人目となる通算1000安打を達成した。1回、先頭でフルカウントから巨人先発メルセデスの8球目120キロスライダーを中前打とした。

普段と変わらない表情で、一塁に到達。つば九郎から記念ボードを渡されると、ヘルメットをとってスタンドへ深々と頭を下げた。

初安打はプロ入り2年目の12年4月5日だった。阪神戦(神宮)に代打で登場し、榎田から左前打をマークした。3度のトリプルスリー達成など安打を積み重ね、8年目にして大台に到達した。

交流戦では両リーグを通じてトップの8本塁打をマーク。初対戦の投手でも「受け身になりすぎてはいけない。打席では、逃げずにいく」と強気の姿勢が結果につながった。

ただ、本人が意識しているのは実は安打よりも出塁率だ。「塁に出ることが大事だと思っているので、そのためにヒットを打ちたい」と話していた。ヤクルトの攻撃の起点として、まだまだ安打を積み重ねていく。