巨人が競り勝ち16年8月以来3年ぶりの貯金10に乗せた。同点の9回2死一塁、坂本勇がヤクルト石山の初球の直球を強振。右翼フェンス直撃の決勝適時打で試合を決めた。主将の打棒でセ・リーグ一番乗りの40勝に到達。「直球がいい投手。その直球に負けないように準備した。亀井さんがかえってきてくれて最高の結果になった」と振り返った。

横綱相撲とはいかないが、土俵際の攻防で優勢に立つ。今季9度目の1点差での勝利に原監督は「3点ですか、向こうは。よく抑えたんでしょうな。粘った、まあ粘ったということでしょうね」と被安打15ながら3失点にとどめことを勝因に挙げた。先発メルセデスを4回2失点で継投策に入り、中継ぎ4人をはさみ、ポリバレント・クローザー中川につないだ。「もうよく守ったと思いますよ。結果的には(中継ぎの失点は)1点だもんね。本当によく守ってくれましたね」とブルペン陣をねぎらった。

ペナントレースは9連戦初戦となる7月2日の中日戦で72試合目となる。首位で折り返すが「まだまだ、まだ振り返るのは早い。先のことしか見えていない」と指揮官。地に足を着け、着実に前進していく。【為田聡史】