ヤクルトのドラフト6位八戸学院光星(青森)武岡龍世内野手(18)に「ポスト宮本」の期待がかかった。

24日、同校で指名あいさつを受け、高津新監督から贈られた「頑張ろう!」メッセージ入りドラフト会議IDを見つめながら「期待に応えたい」と決意を新たにした。

今季セ・リーグ最下位のヤクルトは西浦の故障などで遊撃を固定できなかった。橿渕スカウトグループデスクは「甲子園や日本代表など経験値が高い。攻守ともにボールへの執着心と粘りがある。今のウチには希少価値」と下位指名でも大きな期待を寄せた。

U18W杯では全8試合でフルイニング出場し遊撃、二塁、三塁、右翼を守った。50メートル走5秒9、夏の甲子園では本塁打を放つなど3拍子そろった遊撃手として、先輩の巨人「坂本2世」と呼ばれてきた。2年時からマークを続けた斉藤スカウトは「打撃に加え安定した守備力が素晴らしい。10年、15年レギュラーとしてやっていけるよう頑張ってほしい」。橿渕デスクも「山田、村上らポイントゲッターはいるがチャンスメーカーが少ない。相手に嫌がられる選手になってほしい」と求める選手像には、レジェンド宮本慎也氏(48)とダブらせた。

1位指名の星稜・奥川恭伸投手(18)からはLINEで「よろしく」と連絡があった。U18ヘッドコーチの仲井宗基監督(49)は「向こうはスター。でも負けるなよ」と激励。武岡は引退後も後輩たちと練習を欠かさず続けており、「高卒とはいえ時間は少ないと思う。しっかり体を作って早く1軍に上がれるよう頑張りたい」と活躍を誓った。【野上伸悟】