プロ野球の快記録や珍記録を振り返る「データで見る19年」を連載します。プロ野球を球団別に12回連載。続いて日本人大リーガーを取り上げます。第4回は日本ハム。
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近藤が最高出塁率のタイトルを獲得した。4月24日~6月11日に40試合連続出塁をマーク。代打で1打席の同13日広島戦で三振に倒れ連続試合出塁が止まったが、同14日からは32試合連続出塁。先発では72試合続けて出塁しており、13日広島戦に代打で出場していなければ、94年イチロー(オリックス)の69試合連続出塁のプロ野球記録を更新していたかもしれない。
近藤は打率がリーグ6位の3割2厘に対し、出塁率は4割2分2厘。リーグ最多の103四球を選んでタイトルを奪取したが、本塁打は2本だけ。一般的に、四球が多いのは王(巨人)や松井(巨人)のように1発のある選手。シーズン100四球以上は延べ53人いるが、そのうち40人は30本塁打以上。1桁本塁打は8本塁打で105四球の50年千葉(巨人)以来、69年ぶり2人目。100四球以上の選手では、近藤の2本が最少本塁打だった。
近藤のストライク別打率を見ると、0ストライク時がリーグ3位の4割2分9厘で、2ストライク時はリーグ1位の2割8分7厘。0ストライクでは首位打者の森(西武)も打率4割台だが、森の122打数に比べ、近藤は56打数だけ。もっと0ストライクから手を出せば打率は上がったはずなのに、追い込まれても打率を残せる近藤は、ファーストストライクを見逃す打席が多かった。
結果、球数を多く投げさせた。1打席平均の投球数は昨年が4・73球で、今季は4・60球。古い記録は不明も、60年以降の規定打席到達者で1打席平均4・60球以上は近藤を含め4人、5度しかない。ファウル数は2年連続リーグ8位で、近藤が多いのはボール数(18年4位、19年3位)と2年連続1位の見逃しストライク数。選球眼の良さと簡単にはストライクへ手を出さない打撃で四球を選び、タイトルを手にした。【伊藤友一】
▼日本ハムは逆転負けが両リーグ最少の22試合。逆転負けが最少で5位へ転落したのは、後手に回るケースが多かったから。序盤3回までの得点がリーグ最少の161点に対し、3回までの失点は209点。4回以降は399得点、377失点と、得点の方が多いのに、3回までは得失点差がマイナス48点。3回までに失点が得点より30点以上多いのは両リーグで日本ハムだけだ。結果、リードを1度でも奪った試合が昨年の108試合から両リーグ最少の89試合に減り、先制試合も昨年の85試合から63試合に減った。来季は序盤の戦い方を工夫したい。



