楽天石井一久GMが、ロッテから金銭トレードで涌井秀章投手(33)を獲得した理由と経緯、FA移籍の美馬の人的補償で酒居知史投手(26)を選んだ理由を説明した。

19日、仙台市内の球団事務所で対応した。涌井の獲得に「美馬投手の方から『関東に行きたい』という話と並行して、長いイニングを投げられるピッチャーを探していた。実績があって、長いイニングを投げられるピッチャーがちょうど涌井選手ということで、ご縁を持てた。ロッテさんだけでなくて、他の球団も含めて、そういう話は美馬のFAの話があってから探し始めていて今回のご縁を持てた」と説明した。

涌井は今季は3勝に終わったが「(シーズン)最後の方も150キロくらいの力のある球は投げていた。環境が変わればもう1つ上がれると思う。シーズン1年通して(球団として)1300、1400イニングある中で誰が食っていくのか。来年は則本昂、岸がとっていく。残ったイニングを考えると涌井選手は今年も18試合で100イニング以上投げている。その可能性が非常に高いピッチャーかなと思っています」と先発の軸となることへの希望を示した。

また、美馬の人的補償で酒居を獲得したことに「縦の変化もありますし、真っすぐもスピード以上のものがある。防御率も4点には入っていますけど、ホールドポイントも25挙げている。勝ちゲームでも投げている投手。若いですし、フォークボールが使える。うちにはフォークを投げる投手がそこまでいない。バリエーションが増えると思う。(来季は)松井が先発をするので、後ろである程度考えてリリーフを厚くしたい」と意図を説明した。