プロ野球の快記録や珍記録を振り返る「データで見る19年」を連載します。プロ野球を球団別に12回連載。続いて日本人大リーガーを取り上げます。第5回は広島。
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鈴木が首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した。1試合2安打以上が17年はリーグ17位の32度、18年は同19位の37度だったが、今季はリーグ最多の53度。マルチ安打を増やし2冠に輝いた。鈴木は初めて規定打席に到達した22歳シーズンの16年から毎年打率3割をクリアし、打率3割の回数は早くも4度目。打率3割の最多回数は張本(ロッテ)の16度だが、25歳シーズンまでの回数は中西(西鉄)とイチロー(オリックス)の5度が最多。鈴木の4度は張本、前田(広島)らに並ぶ3位タイで、4度以上は9人しかいない。
左腕を打ち込んだ。対右投手の打率は3割4厘でセ・リーグの規定打席到達者では8位も、対左投手は打率3割9分9厘。対左腕の打率はリーグ2位のバレンティン(ヤクルト)の3割4分8厘を大きく上回り、パ・リーグにも鈴木を超える打者はいなかった。左投手に対して通算打率3割4分3厘の鈴木は、プロ7年間の通算成績が2111打数670安打、打率3割1分7厘。通算2000打数以上で打率ランキングをつくると、1位はイチローの3割5分3厘で、鈴木は11位。右打者ではローズ(横浜)ブーマー(ダイエー)に次いで3位になる。左腕に強い鈴木が、落合(日本ハム)の3割1分1厘を抑え日本人右打者のトップに立っている。
今季は積極的に走り、プロ入り最多の25盗塁をマーク。バティスタが抜けた8月17日以降は3番に入ったが、それまでは4番で108試合に出場し18盗塁。4番で18盗塁以上は、01年金本(広島=19盗塁)以来、18年ぶりだ。今季は4番で22本塁打、18盗塁だったが、過去に4番の数字だけで「30本塁打・30盗塁」をマークしたのは63年張本(東映=33本、41盗塁)1人。走れる4番として、鈴木には史上2人目の記録に挑戦してもらいたい。【伊藤友一】
▼広島は4位に終わり、4連覇を逃した。セ・リーグで4連覇に挑戦した球団と結果を出すと、54年巨人2位、58年巨人優勝、68年巨人優勝、10年巨人3位、15年巨人2位、19年広島4位。4連覇に失敗してBクラスは70年阪急4位以来で、セ・リーグでは初めてだ。今季は好不調の波が激しく、5月11~25日に11連勝し、6月28日~7月10日には11連敗。同一シーズンに2桁連勝と2桁連敗は67年大洋以来、52年ぶりだった。11連勝以外にも4月に8連勝、7月に9連勝を記録したが、16年に2度、17、18年には5度しかなかった3連敗以上が10度あり、4連覇できなかった。



