日本ハム吉田輝星投手(19)が、2月1日からの春季キャンプで2軍スタートが濃厚なことが12日、分かった。

昨秋キャンプで右肘に違和感を覚えたとみられ、今オフはトレーナーの指示の下、慎重に調整を進めてきた。現在は投球に支障がないレベルまで回復しているが、首脳陣に慌てさせる考えはなく、2年連続で2軍キャンプ地の沖縄・国頭からキャンプインすることになりそうだ。

2年目のシーズンへ向けて、万全を期すための措置となる。自主トレ期間中はブルペン入りすることなく過ごしてきた。再発防止を最優先とし、入念に練習内容も段階を踏んできた。19歳の誕生日を迎えたこの日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で今オフ初めてマウンドの傾斜を利用。トレーナーが付き添いながら、スパイクを履いてネットスローを行った。「久しぶりにマウンドって楽しいなと思った」と、昨秋キャンプ以来の感触を味わった。周囲の若手投手に比べればスローペースだが、順調にキャンプへ向けて歩を進めているのは間違いない。

今季は5年ぶりに1軍が沖縄・名護でキャンプインする。国頭とは車で約40分の距離で、メンバー入れ替えも随時可能な状況。キャンプイン時点の振り分けに大きな意味を持たないという側面もある。近日中には捕手を立たせての投球練習も予定されているもよう。吉田輝も「去年の今の時期より今の方がしっかりやってきた自信もある。シーズンにはスムーズに入れるようになってきていると思う。あとは、キャンプでしっかりやっていければ」と見据えた。