「骨投げ」で20勝! DeNA今永昇太投手(26)が14日、都内の母校駒大グラウンドで自主トレを公開。今年初ブルペンで捕手を立たせ、すべて直球で約30球を投げ込んだ。

「俺最高」Tシャツに身を包んだ今永が、独特の表現で今季のテーマを明かした。「『骨で投げる』。筋肉は意識せず関節の動きだけで投げるような。筋肉は骨の上についている。骨は力みようがないし、求めている『再現性』が高まる」。昨年中につかんだ感覚で、同11月のプレミア12のメキシコ戦で6回1失点と好投し「思ったところに制球できた。自分の中で1番初めに開ける引き出しになる」と確信を深めた。

昨季13勝を挙げた球界屈指の左腕。今回の自主トレはヤクルト寺島に依頼され、広島高橋昂、ロッテ中村稔の他球団の後輩左腕3人との合同練習で「声を掛けられるのは光栄ですし、競い合って共感しあえれば」と意気に感じている。また駒大の太田終身名誉監督からは「20勝しなきゃダメ」とハッパをかけられ「勝ちを引き寄せるのは大事。そのくらいの数字を目指していきたい」。気骨あふれるハマのエースが、大きな目標に挑む。【鈴木正章】

▽ヤクルト寺島(DeNA今永との合同トレを実現し)「体の使い方など、ためになります。結果を出して恩返しするのが一番」